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全日本選手権

今日は友人のS子と、テニスの全日本選手権女子シングルス決勝戦を見に有明コロシアムまで行ってきました。決勝戦のカードは第1シードの中村藍子vs第2シードの佐伯美穂。中村はプロ転向3年目で20歳の選手。今年は世界トップ10の杉山愛を下すなどの活躍を見せ、WTA(世界女子ツアー)ランキングも現在120位代と、一年で100位近く上がり躍進著しい注目株よ。対する佐伯美穂はプロ10年目で28歳のベテラン。5年前に一度引退してその後カムバックした経緯を持っており、現状WTA180位前後だけれど過去に56位までいったことのある選手。両者共に全日本タイトルを持っておらず、若手vsベテランの激しい戦いが予想されたわ。

第一セットは、フォア・バック共に両手打ちの中村が、序盤から右に左にハードヒットし、ノータッチエースを随所で決めて先行したの。対する佐伯は中村の打球の勢いに押され、ミスを連発。しかし中盤以降、佐伯が反撃を開始したわ。バックにムーンボールやスライスを取り入れて打ち合いのペースを変えることで、強打が得意の中村のミスを誘う作戦に出たの。また左右共に両手打ちの選手が処理を不得手とするドロップショットを要所で打つことで、相手にボールの予測を困難にさせ、中村の足が止まる場面が多くなったわ。中村のミスが増えるにつれ、佐伯のフォアハンドのエースが決まり出すようになったわね。ストロークの威力で優る中村も攻撃の手を緩めず、サービスゲームではファーストサーブから甘くなった返球を叩き、リターンゲームでは相手のセカンドサービスを強打するなど、オンラインのノータッチエースを量産。結局、第一セットはタイブレークにもつれ込んだものの大接戦の末に、攻守をしっかり使い分けることができた佐伯が13-11で取ったわ。

第一セット終了後、佐伯がインジュリータイムを申請したの。試合がフルセットにもつれこむと不利となるので、佐伯は第二セット第一ゲームから攻めのテンポを速める作戦に出たわ。長いラリーにもつれ込む前に、フォアの強打とドロップショットで相手のミスを誘うことに成功。中村は第一セットを取れなかったことで集中力を切らしたようで、打ち急いでミスを連発するようになったわ。第一ゲームで中村のサービスゲームブレークに成功した佐伯は、その後落ち着いたプレーで常にプレーの主導権を握り続けたの。厳しいボールが来ても佐伯にスライスやロブでつながれるため、攻めあぐねた中村は何とかしてエースを決めようと打ち急ぎ、結果としてミスを誘発させられてた。佐伯はチャンスボールに対してアプローチショットを放ちネットに出たり、ドロップショットを打つなど多彩な攻撃を見せたわ。中村も中盤から集中力を取り戻しリターンエースやフォアのエースなど、本来の強打を取り戻したの。しかし時既に遅しで、中村は佐伯の堅守を最後まで崩すことができず、第二セットを6-4でものにした佐伯が初優勝の栄冠を手にしたわ(*^^*)。

佐伯の冷静沈着な判断、戦術とメンタル面での強さに加え、勝利への執念の大きさが、若い中村を上回ったように思うわね。中村も思い切りのいいプレーを見せてくれたけれど、今後の課題としては、ネットプレーの決定力不足、前後左右へ振られた際のボールの処理能力の向上が挙げられるわ。佐伯も、フォアの逆クロスを回り込んで打った後にフォアサイドのカバーが遅れ、相手のカウンターでエースを取られるパターンが散見されたので、今後気をつけてほしいと思ったことよ。

試合終了後、佐伯は感激のあまり泣き出してしまい、中村と握手もせずにコーチの所へ手を合わせに行ってたの。優勝スピーチで、「28歳にして初めて優勝でき、とても嬉しい」と語っていたわ。杉山や浅越といった同世代の選手が現在でもプレーレベルを上げ、ランキングも上昇させて活躍していることが彼女にとっては大きな励みになっているみたい(参照:読売新聞の記事)。

ジュニア時代から練習&遠征の毎日で、ルーチンワークとなってしまったテニスを続ける意味を見失ったために、佐伯は5年前に引退を決意したとのこと。半年間、働いたり遊んだりと普通の生活を満喫してたみたいよ。その後男子選手から混合ダブルスの試合に誘われ、出場し見事優勝を飾ったの。引退後の生活においてテニスと距離を置いたことで、またトップを目指して一から始めようと自分で納得できたために、復帰を果たしたらしいわ(参照:時事通信社の記事)。

アタクシも最初に通っていた大学で行き詰まってしまい、考えた末に他大学に編入し、環境をリセットしたことで結果的に精神的に救われたという経験があるので、彼女のような生き方に共感を覚えるの。一度開き直ることができると、その後も問題が発生しても様々な選択肢があるのだからと思えるようになり、逆説的にタフになれると思うのよ。自分より年上なのに、競争が激しいプロの世界で、なお上を目指して地道に頑張っている姿勢にも、勇気付けられる思いがするわ。逆境を乗り越え進歩し続けている佐伯、荒削りだけど大きな可能性を秘めた中村、共にこれからの活躍を確信させられるような本当に素晴らしい試合でした♪一緒に観にいったS子も初めてのテニス観戦だったけど満足してもらえたみたいだったので、良かったわ。


saeki.jpg
表彰風景よ

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